地球感謝の鐘
当園の中心をなす国内外の宗教者達の協力に依って建てられた後世に残る最重要施設。「サンメッセ日南」はこの鐘を鳴り響かせるためにこそ設立された、と言っても過言ではありません。「地球にやさしく」といった、いかにも人間中心的な思い上がった考えからではなく、地球への深い感謝の心から真に環境を大切にしたい、そんな願いを込めて建立されました。建立に際しては、国内外の著名な宗教者の方々にご助言と資金協力を仰ぎ、それぞれのお立場から「地球へのメッセージ」という形で環境理念をご提言いただいています。そのメッセージの全ては、鐘を取り囲む石柱群に刻まれ、いつでもご覧いただくことができます。鐘そのものは、自然の石で穏やかで澄んだ音色を発する「サヌカイト(讃岐岩)」でできています。その美しい神秘な響きは、地球への感謝の心をのせて大地に染み込み、あなたの心を満たすことでしょう。
愛善無怨灯
二十一世紀出発の灯が私たちの未来を照らす「これからの火」であるなら、この愛善無怨堂の火は私たちを過去から照らす「伝統の火」であると言えます。この火を新たに迎え入れたことで、二十一世紀出発の灯も一つの新しい価値が加わりました。今、この二つの火は、地球感謝の鐘の中心から、そのやや東に位置する「太陽の丘」へと移され、丘の中央にそびえ立つ巨岩の凹みに燃えています。その配置は、これらの火を正面から見る人が、その視線のはるか彼方に比叡山を望見するように、慎重に定められました。こうして、二つの火は過去と未来をつなぎ、さらには永遠性を帯びて私たちの歩みを照らす真に常燈の火となったのです。
二十一世紀出発の灯
オープンから5年、ついに迎えた2001年の最初の三日間に、21世紀が平和の世紀となることを願って、お客様ご自身の手で太陽から採って頂いた火です。のちには縁あって広島原爆の残り火を加わせ、未来を照らす希望と戒めの火としてともされ続けてきました。さらに、2015年からは、当園の母体である京都・一燈園の創始者・西田天香が、「世の暗きを照らす巨燈」となすべく、自ら火打ち石で切り出した火に(1)比叡山延歴寺に1200年以上にわたって灯されてきた「不滅の法灯」(2)天香が敬愛した聖徳太子ゆかりの寺・広隆寺の灯明(3)「京の伊勢」とも称されている日向太神宮の灯明を合わせて一火としたものです。いわば過去から照らす伝統の火であり、未来を照らす二十一世紀出発の灯とあわせて、人類の来し方・行く末を照らす当遠の火として灯され続けることでしょう。
モアイ アフ・アキビ
再生したモアイたちは、その悲劇の歴史ゆえに、互いに争うことをやめ、地球環境を尊ぶことの大切さを教えてくれます。先にもお話ししたように、サンメッセ日南は「太陽からのメッセージを受けて地球に許される生き方に気づく」をテーマとして設立されました。
このテーマは、じつは先にご紹介した西田天香の「不二の光明によりせ新生しゆるされて活きん」という祈りの言葉を現代ふうに捉えなおしたものであり、この言葉は「地球感謝の鐘」を囲む石柱の一つに、一燈園からの環境理念の提言として刻まれています。サンメッセ日南は、そのテーマと祈りによって、モアイたちの切実な思いと深く響きあっています。
モアイたちは今度こそ、私たちの未来を500年でも1000年でも見守り励ます大切な使命を担っているのです。
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日南海岸の風光
いやす みたす よみがえる
13,500kmの海の向こうにあるイースター島のモアイたち。サンメッセ日南に縁のある日本チームが修復した成果によってユネスコの世界文化遺産に登録され、ここ宮崎 日南海岸に創建当時の姿を復元するプロジェクトが実現しました。
神話の国宮崎、そして素晴らしい海、山、風、木々のざわめき
大自然の恵み ヒムカ 日南の地
この地の持つ 大自然のパワーを感じる そして地球に感謝することに気付く
そんな出会いの場がサンメッセ日南なのです。
日本モアイ修復チームの奉仕
高松市のクレーンメーカー(株)タダノが1992年2月、企業の社会貢献活動として、イースター島の倒されているモアイ達の修復を実施することを発表。奈良国立文化財研究所及び古い石を扱う飛鳥建設(株)とモアイ修復委員会を立ち上げ、50tを吊り上げる大型クレーン1台と1億円を拠出。飛鳥建設 左野勝司氏の指導により、1995年5月、アフ・トンガリキ15体のモアイを再現しました。
そして、そのお礼としてイースター島の長老会(市長を含む議会)は、感謝の証として日本のチームに世界で初めて日本でのモアイ復刻を許可。その頃京都の一燈園の当番でサンメッセ日南の創立者である西田武は宗教協力による「地球感謝の鐘」建立を決意。更に太平洋の水平線に昇る朝日からイースター島、そしてモアイに気付き、(株)タダノと深いご縁がある関係で、日南海岸にモアイ(アフ・アキビの7体の完全復刻)を建立することができました。